陰の季節到来!冷え対策は早めに始めよう
日に日に冷えを感じる季節になりましたね。冷え性の方にとっては、もうすでに悩みの種かもしれません。冷えといっても、全身が冷える人、末端だけが冷える人、冷えのぼせする人など、その症状は様々です。
今回は、冷えのタイプを3つに分けて、それぞれの特徴やおすすめの漢方薬、そして誰でも簡単にできる養生法をご紹介します。
冷えのタイプ別 漢方薬と特徴
1. エネルギー不足タイプ(気虚)
- 症状: 全身が冷えて肌着が一枚多い、体温が低い、お腹が冷えて下痢しやすい、トイレが近いなど。
- 特徴: 体力がない、疲れやすい、風邪をひきやすい、冷え性、消化不良など。
- おすすめの漢方薬: 小建中湯、八味地黄丸、十全大補湯など。
2. 血不足タイプ(血虚)
- 症状: 末端冷え性で靴下を重ねてもなかなか温まらない、手足のしびれ、足がつりやすいなど。
- 特徴: 肌が乾燥しやすい、めまい、不眠、貧血、冷え性、爪が割れやすいなど。
- おすすめの漢方薬: 当帰四逆加呉茱萸生姜湯、当帰芍薬散など。
3. 血行不良タイプ(瘀血)
- 症状: 冷えのぼせ、生理痛、肩こり、頭痛、肌の色がくすんでいるなど。
- 特徴: 冷え性、便秘、イライラしやすい、顔色が悪いなど。
- おすすめの漢方薬: 桂枝茯苓丸、温経湯など。
※注意: ここで紹介した漢方薬は、あくまでも一例です。ご自身の体質や症状に合わせて、ご相談ください。
冷え性を改善する5つの養生法
冷え性でお悩みの方へ。
漢方薬だけでなく、日常生活の中でできる簡単な養生法を5つご紹介します。
1. 温かい飲み物をこまめに飲む
- 理由: 体を芯から温める効果があります。特に、生姜湯やハーブティーなどは体を温める作用が期待できます。
- ポイント: 冷たい飲み物は控え、常温か温かい飲み物を心がけましょう。
2. お風呂はぬるめのお湯にゆっくりと
- 理由: 熱湯は自律神経を乱し、逆に体を冷やしてしまうことがあります。
- ポイント: 40℃前後のぬるめのお湯に15分以上ゆっくりと浸かり、体を芯から温めましょう。
3. 体を動かす
- 理由: 運動は血行を促進し、代謝を上げる効果があります。
- ポイント: ウォーキングやヨガなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけましょう。
4. お腹を冷やさない
- 理由: お腹は冷えやすい部位の一つです。
- ポイント: 腹巻をしたり、温かい飲み物を飲んだりして、お腹を冷やさないようにしましょう。
5. 半身浴
- 理由: 下半身を温めることで、全身の血行を促進します。
- ポイント: お風呂のお湯を腰まで浸かり、15分~20分ほど半身浴を行いましょう。
その他、冷え性を改善するヒント
- バランスの取れた食事: 温かいものを中心に、野菜や果物もバランス良く摂りましょう。
- 睡眠: 十分な睡眠をとることで、自律神経を整え、体の機能を回復させます。
- ストレスを溜めない: ストレスは自律神経を乱し、冷え性を悪化させることがあります。
- 冷えやすい部分を温める: 手足、首などを温めるようにしましょう。
これらの養生法を組み合わせることで、より効果的に冷え性を改善することができます。ご自身の体質や生活習慣に合わせて、自分に合った方法を見つけて実践してみてください。
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